今帰仁村の国道です。
見事な松が、数本、歩道に植わっています。
コンクリートやアスファルトで、松の根元が固められると、松はやがて枯れてしまうのですが…。
近づいてみると、不思議な構造になっていました。
松の根元はグレーチングで囲まれています。「樹木は、倒れないよう、樹冠の半分くらいまで根を拡げて張るもの」と言われていますので、これは明らかに小さすぎます。
一方で、横に、歩道の側溝に使われるグレーチングが10枚程度、設置されています。何のためでしょうか。
根元を見ると、あれっ、歩道自体が浮いていました。
松の根元には、大きな地面が見えます。
下に降りて、横に回って見て、納得しました。
松の根元をコンクリートで固めないように、ブロックしています。
道路は、道路交通や安全上の理由から線形を確保する必要があり、支障となる樹木は伐採されたりすることが多いのですが、今帰仁村のこの道路は、特別の工夫により松を守っています。
理由を調べて見ると、由緒ある松だということがわかりました。
近くには、仲原馬場(なかばるばば)があって、蔡温松(さいおんまつ)とも呼ばれています。
樹木医を認定している日本緑化センターのサイトです。松原の今昔物語外伝
沖縄北部の山を守り、治水を行った歴史は、こちらの過去記事をご参照ください。