海洋博公園で年に一回開催されているウミガメ放流会に行ってきました。
孵化してから1年間公園内で飼育し、1歳になった仔ガメたちを子供たちが参加して大海原に放流します。
カメには、それぞれ調査のためにタグがついています。
持ち方を教えてもらう小学生。はがきで申し込むのですが、90組でも競争率は3倍とか。
放流後、本州の海岸などで見つかった場合には、子供たちにも教えてくれるそうです。
これまでにも14件、わかったそうです。
そもそも、ウミガメが太平洋を横断することがわかったのは、数十年前の海洋博公園での放流がきっかけ。
2年4か月後に米国の海岸で見つかったそうです。今では子供たちに参加してもらっています。
黒潮に乗って、漂流するだけでなく、神戸や日本海側で見つかることもあるそうです。
仔ガメの生存を脅かすのは、人間。多いのが漁網で、網に引っ掛かると窒息してしまうそうです。ビニール袋をクラゲと間違えて食べてしまうとか、産卵する砂浜の減少などのごみや環境問題。
サメなどの他の生き物に食べられてしまうのは自然界で完結しているルール。個体数には影響しない。
仔ガメが何年もかけて無事に成長し、産卵のために沖縄に帰ってきた時に、海がきれいなままであるよう、気にかけてほしいと主催者の方が話していました。