ルーヴル美術館を出た頃には、すっかり足が棒のようになっていた。
美術品を見ただけなのに2万歩。人の多さで疲労倍増。外国人観光客は約1億人と世界一。ルーヴル美術館、エッフェル塔、ヴェルサイユ宮殿は三大観光地。
そんなこともあって、自由行動の次の行き先は数多くの候補の中から、高い場所からパリの町並みを見渡したい。
パリミュージアムパスが使えるし、ひょっとしたらエレベータに乗れるかもと凱旋門に向かったが、考えが甘かった。
並ぶことは無かったが、50メートル上まで、ひたすら、らせん階段を登ることになった。
凱旋門から放射状に12本の緑豊かな大通りが延びており、パリの景色は圧巻だ。
左から右回りに、12本の緑豊かな通りを撮影。
オッシュ通りAvenue Hoche、フリドラン通りAvenue de Friedland
正面遠方を拡大すると、モンマルトルの丘。サクレ・クール寺院。
シャンゼリゼ大通り Avenue des Champs-Élysées
拡大すると、正面にはコンコルド広場とルーヴル美術館。
マルソー通りAvenue Marceau、イエナ通りAvenue d’Iéna そしてエッフェル塔
クレベール通りAvenue Kléber
ヴィクトル・ユゴー通りAvenue Victor Hugo、フォッシュ通りAvenue Foch
グランダルメ大通りAvenue de la Grande Armée
通りの地下を走るA14号線やPERA線の先に見える高層ビル群は、パリのビジネス地区であるラ・デファンス。多くの国際的な企業やビジネス関連の施設が集まるエリア。
カルノ通りAvenue Carnot、マクマオン通りAvenue Mac-Mahon
マクマオン通り、ワグラム通りAvenue de Wagram、オッシュ通り
ナポレオンは凱旋門を観ることが出来なかったけれど、この景色を見たら感無量だろうね。 「余の真の栄誉は40回の戦いの勝利ではなく、永久に生きる余の民法典である。」とナポレオンはセントヘレナ島での回想録に記した。 ナポレオン法典はフランス民法典として、ベルギー、ルクセンブルク、オランダ、スイス、イタリア、スペイン、ポルトガル、ルーマニア、エジプト、アメリカ、日本など各国に影響を与えた。そのことを知ったら、更に、感無量だろうね。 登ったと言うことは、同じ数だけ降りなくちゃならない。 らせん階段を覗いてみると、何人かの手だけが、不気味に映っていた。目が回るね。 無名戦士の墓。
凱旋門の下には、フランスが関わってきた戦争の終結を記念するプレート。
壁面には、ナポレオンの功績を称えるレリーフが多数あった。(表紙の写真)
凱旋門の地下では、4本の鉄道が交差しており、交通が便利だ。 地下鉄に乗ってホテルに戻ることに。