運良く、兼六園名物の雪吊り作業をしているところでした。
【概要】
庭園のマツは、春先に芽(ミドリ)摘みをして、枝を横に伸ばし美しく仕立てるが、雪国では雪の重みで枝が折れるリスクがある。
雪国の名園を代表する兼六園で生まれた造園技術が、雪吊り。
対象の樹木1本に、15人くらいの職人が集中して取組む。
11月から12月中旬にかけて行われる兼六園の雪吊りは、テレビで風物詩として紹介される。
【支柱】
樹木のそばに、支柱をまっすぐに立てる。ロープを支える大事な支柱だ。
支柱の先端に位置した職人が、ロープをたぐりあげ、合図で投げ下ろす。
【ロープ】
全部で130本くらい使うかな。まだ、多くのロープが残っている。
【枝にロープを結ぶ職人】ロープは、均等間隔で、途中の枝に引っかからないよう注意して、枝に固定する。 ロープを均等間隔に張ると、傘を開いたようになる。強風時には、樹木全体で風を受け枝を守る。
途中の枝にロープが引っかかると、その枝にいる職人に捌いてもらう。 職人同士が、ひっきりなしに、声を掛け合っている。
【頂上の職人】 忙しい。体力と精神力と技術力が要求される役割だ。 足場は、どうなっているのだろうか。
時々、遠くを見ている。 腰を曲げたままの力作業の連続は、つらい。 腰を伸ばしているのだろうか。
【作業車】 軽トラ1台。ロープの束がある。 脚立やバリケードを積み込む。
【上の枝にいる職人】
上の枝に引っかかったロープを捌くのがしごと。 不安定な枝の上で、これも疲れる仕事だね。
【下の職人と上の職人】 下の職人が、上の職人に、ロープの位置を注文付けてる。 今、きちんとやらないと、後で修正できないからね。
【コウヤマキの例】 途中の枝に引っかからないよう、まっすぐ張られている。 途中の枝の固定と、一番下の枝の固定。
一番下の枝。ロープが固定されている。
【水の上はボートで】 マツの枝が、水面上に張り出している箇所は、ボートの上で作業する。 【支柱の頂上】 ロープの中央部分を、柱の頂上で、束ねて巻き付けて、しっかり固定している。 手に持っているのは、取り外した足場。
下にいる仲間に向かって、足場を投げたところ。
【頂上から降りるところ】 足場を取り外し、安全ベルトも外したあと、ロープの隙間に潜り込み、支柱を伝って下に降りる。
兼六園のはっぴが、格好良いね。 左の職人が手にしている棒は、地上からロープを引っかけるもの。
お疲れ様でした。