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Channel: 沖縄での一人暮らし
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伊江島スカイブルー事件

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私は、自転車で国道449号線を、かなり急いでいた。

「またかい。」と思うかもしれないが、二度あることは三度あるし、理由があった。

 

久しぶりの連休で、いい天気。サンダル形に日焼けした足の模様をビーチで消すには絶好の日。

水納島に行こうと、念のため電話したら、「今日は混んでいて11:30発も満員の見通し。」と言う。これを逃すと2時間後。

それなら、11時発の伊江島へ行こうと、腕時計をして、家を飛び出した。時刻は10時20分を過ぎていた。

前回のゴリラチョップ事件よりも、さらに7分遅い。

 

しかし、ここであきらめないのがわたし。ペダルをガンガン回転させて加速するのであった。

歩道に人はいないけど、5センチの段差がある。前輪はひょいっとハンドルを持ち上げるとスムーズに通過するが、後輪はガタンとぶつかってしまう。

遅れを取り戻そうと、スピードを上げているので、ガタン、ガタンの音が大きい。いやなものだ。

その時、ひときわ大きなガッターン!

違和感を感じて後輪を見ると、タイヤが哀れにもペッタンコになっていた。

この状況では、絶望的なパンクだった。

 

しかし、ここであきらめないのがわたし。背中のナップサックを探すと、奥の方に瞬間パンク修理材の手ごたえがあった。

パッケージを開け、素早く注入。みるみる膨らむタイヤが元通り。ついでに前輪にも注入して、タイヤはパンパン。

すでに、前回より10分以上遅れていた。遅れを取り戻すには、ちょっとリスクがあるけど車道を走るしかない。

幸い、交通量は前回より少ないし、歩道段差ガッターンを避ける必要もある。

 

高速回転ペダル自転車は快調。ゴリラチョップを通り過ぎる。

駐車場は満車で、車の横で着替える人もいる。今日は歩道じゃなくてよかった。

本部港ターミナルに駆け込むと、10時52分だった。

間に合った!

愛想のいいお兄さんい自転車を預けて、階段を上がり、いつもの場所に座る。

瞬間パンク修理材を取り出して、「今日もアクシデントあったけど、乗り越えたよな。」と満足げに勝利の余韻に浸っていた。

軍人さんが二人、サングラスでコーラを飲んでいた。

車の中に、仮面ライダーサングラスを置いてきたので、今日は威圧感に欠けるわたしであった。

しかし、このあと、ホントにとんでもないことになるのであった。


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