ロバート・B・パーカーのスペンサーシリーズ第6話です。
女性解放論の著書の出版を巡って、反対勢力から脅迫されていたレイチェル・ウォレス。
彼女の身辺警護を出版社から頼まれたスペンサーでしたが、警護のためなら暴力も辞さないやり方が、レイチェルの主義主張と相いれず反感を買い、解雇されてしまった。
その直後、何者かに誘拐されてしまったレイチェル。
だれに頼まれることもなく、警察も証拠がなく手が出せない状況下で、自らのプライドをかけ、手探りで探し続けるスペンサー。
「レイチェル・ウォレスを探せ」が本のタイトルで、ハヤカワ文庫から翻訳が出版されています。
生き様は異なるけど、それぞれが自分らしく生きる二人の会話が、読み応えのあるラストになっています。