話題のChatチャットGPTが、生活を変えてくれるのだろーか。
1週間前の5/24(水)、OpenAIにアカウント登録し、チャットGPTを始めた。
最初は、Bingチャットの方が検索機能があり、回答が的確と思った。
しかし「質問に答える」のではなく、「自分のブログ 記事を読ませて作業を命令した」結果、チャットGPTの凄さがわかった。
5/26~5/30の間、7本のブログ記事に、32の命令と回答を掲載した。
図は、左下の原文(5/23のブログ記事)に対し、この1週間で「チャットGPTへの命令」を分布させたもの。
縦軸の変化は、上に行くほど、原文の不足を補い創造し、文章が発展していくことを意味している。
横軸の変化は、右に行くほど、原文が、形を変え、中身が作り変わっていくことを意味している。
チャットGPTは、膨大なインターネット情報から、命令に最も近い(確率的に大きい)ものを探しだし回答を作成する。
手順は、ブログ記事を読み込み、(1)要点を抽出し整理する、(2)それを分析する、(3)命令に従い作り替えるだろう。
では、チャットGPTの回答はどうだったか、生活を変えるモノなのか、順に考えてみよう。
(1)要点の抽出・整理
ブログの「英訳」(外国語に翻訳)、「対話型」「漫才風」にする、「魅力的な内容にする」などの命令は、AIにはたやすい作業。
「感想文」、200~50字など「字数に合せ要約」などは、文章の要点の抽出や整理済みであり、明瞭な模範解答が瞬時に返ってきた。
「起承転結」、「天声人語」など要求を高めたら、不足していた言葉を補い、要点を明確化し、わかりやすい文章にしてくれた。
記事を読み取り「設問を作る」ので、長文読解の練習には持って来い。学習に大いに役立つ。受験生は活用が必須だろう。
(2)分析
国語の問題でよく出される、●●はなぜそうしたのか、理由を書きなさいなど、「人物の言動の理由」は得意である。
ただし、確率の高い模範解答がでてくるので、採点者が驚くような意外な回答が欲しい場合は命令に工夫が必要だ。
「人物の性格分析」も、少ない手がかりから、根拠を添えてそれらしくまとめている。
「登場人物が好きな格言や音楽を回答しろ」という無理難題にも、理由を付けて回答してくるのが面白い。
(3)文章の作り替え
苦手なのは、ブログ記事を元にした「俳句」。そのままで夏井先生なら”凡人”評価だろう。機微や味わいを追求して欲しい。
「川柳」も命じたが俳句と同じような回答で、インターネット情報の習得が不十分と言える。
「漢詩」は七言絶句にまとめてあった。韻は踏んでいなかったが、それらしいかな。
「歌・メロディをつくる」も、自分は音楽がよくわからないので評価は避けるが、回答してきた。
「脚本化」の創造性に驚いた。原文にはない場面(シーン)や舞台を準備し、登場人物の台詞やト書き、配役や音楽まで回答してきた。
「得られた教訓」を書き出したのは、見事だと思う。文章を読んで教訓を見つけることは、人間の能力を高め有用だ。
そして、「童話」「振り向いてくれない人への恋文」「島を離れる息子への手紙」など、原文のポイントをつかみながら目的を成し遂げる力業(ちからわざ)に驚いた。
披露宴のスピーチを頼まれたり、お礼の手紙の文面に困るときには、盛り込みたい事実や内容を箇条書きにしてチャットGPTに依頼すれば、大いに参考になると思う。
「仕事を進める上で、似た話」は、新たな話の創作を命じたものだが、文章の構成や展開を類似させ、主題は同様の内容にして話をまとめ上げ、能力の高さを感じた。
今回は「ブログを読み込みチャットGPTが回答をつくる」という作業だったが、(1)抽出・整理や(2)分析だけでなく、困難を伴う(3)作り替えにも回答しており、活用の可能性を感じた。