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Channel: 沖縄での一人暮らし
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筋電図検査とMRI検査

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痛い検査と怖い検査を、再び受けることになった。
1 筋電図検査(針筋電図)
前回は、神経伝導検査で、電極パッドを取り付けて、電流の流れ具合や指がピクピク動くのを調べる検査だった。
今回は、電流を流して指がピクピクするのは同じだが、電極針を筋肉に刺して、手指の痺れの原因を調べる検査だ。
電極パッドは痛くはないが、針を突き刺すのは痛い。と言っても注射針のように細いので、大人はおとなしく我慢する。
それに加えて、検査技師と全力で「指相撲」をしなくちゃならない。
ベットに寝て、腕に針を刺して電気流した上で、「指相撲」を挑まれる。「力いっぱい、指を押して下さい。」
痛みがあるし体制は圧倒的に不利なので、相撲自体は負けだ。変わった検査と言えよう。
指相撲検査の結果、右手指の痺れの原因は、腕ではなく、頸椎か脊髄にあるらしいことが突き止められた。
そこで、次の検査は、頸椎と脊髄のある首のMRI検査を受けることになった。
2 首のMRI検査
前にも書いたが、私は閉所恐怖症である。飛行機の窓側座席や長いエレベーターでは、突然興奮して血圧が上がり、逃げ出したくなる。
テレビで、洞窟や狭いトンネルを潜る場面は、見ただけで恐怖感がやってくる。こんな狭い場所から出れなくなったらと思った瞬間、心拍数が上がってくる。
人ごとと思ってはいけない。花粉症のように、ある日突然発症するのだと思う。
MRI装置はどう見ても、狭いトンネルである。CTより狭い。さらに都合が悪いことには、検査時間が長い。20分間はかかる。
そのうえ首のMRI検査では、動かないように、首を固定され、両腕も胸でグルグル巻きにされる。カラダで動かせる部分は、指くらいだ。
検査で原因究明したいけれど、自分が耐えられるのか不安がある。
「問診票に書きましたが、閉所恐怖症なのです。」と訴えても、準備を進める検査技師達の手が止まることはない。
「速やかに終えます。目を閉じて我慢できなくなったら、ボタンを押して下さい。」とコールボタンを握らされた。
要は我慢しなさいということである。先方は仕事でやっており、こちらもお願いする立場なので、もはや断固たる決意を固めるしかない。
検査開始で、狭いトンネルに頭が入ると、心臓がバクバクと興奮してきた。逃げ出したくなったけど、カラダは動かない。
動けないと思うと余計に心臓が興奮する。前回は心電図を付けてたけど、今回はない。
ゆっくりと深呼吸を何度か繰り返していると、少し心臓が落ち着いて来た。やがて工事現場の激しい杭打ち音がガンガン鳴り出した。
ガンガン音は、時々変化するので、気が紛れる。音楽のように聴こえてくる。
狭くて暗いトンネル工事のガンガン音ではなく、機体がガンガン唸るボロボロの飛行機に乗って、音楽に合わせ広い大空を飛んでいるイメージを、必死に想像する。
体内時計を何度も確かめながら、飛び続けて、検査が終わるのを待つ。
肉体的な痛みは我慢すれば良いが、精神的な怖さは我慢する方法がなく、つらいと思った。

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